ブラックスーツとは、日本独自のフォーマルな準礼服であり、黒のスーツのことです。日本独自であるため、着る時間帯などは決まっていません。朝から夜まで、慶事、祝事から弔事まで、着方によって冠婚葬祭に幅広く使うことのできる便利な礼服、それが『ブラックスーツ』です。
婚礼にはこの『ブラックスーツ』を着用する場合、白のネクタイが定番とされています。但し、この『ブラックスーツ』は日本だけで通用する準礼服ですから、海外で結婚式が有る場合や、パーティが有る場合、礼服ではなく単なる黒のビジネススーツとしてしか見られません。国外へ出る場合は注意が必要な礼服です。本来、欧米から伝わっている準礼装としては、昼間は『ディレクターズスーツ』、夜間は『タキシード』を着用することになっています。
この『ブラックスーツ』は、昼の準礼装の『ディレクターズスーツ』を基に、1960年代に日本で独自に、使いやすく作られたものです。その後、高度成長期、冠婚葬祭の簡素化を目指した農村運動、『新生活運動』が起こり、その流れの中で、簡単に着られる『ブラックスーツ』が全国に普及していきました。
現在では、やはり新郎新婦の父親の衣裳としては『モーニングコート』が多いものの、親族の男性衣裳はほとんどの場合『ブラックスーツ』です。
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