長熨斗とは、関東式結納で贈られる結納品九品目、略式結納七品目、略式結納五品目の中のひとつで、鮑の身を叩いて薄くのばした物を白い和紙の上に赤く染めた和紙を重ねたもので包んで水引でとめ結んだもののことです。地方によっては『納幣熨斗』とも呼ばれます。昔は鮑(あわび)の身を叩いて薄く伸ばした「のしあわび」を用いていましたが、現在では海草を煮溶かしたものや、ビニール製の代用品などが多く使われています。
この鮑は長生きをする貝とされていて、『不老長寿』の象徴とされています。仏事における精進料理では魚や肉などの『生臭物』は禁じられているが、仏事でない贈答品においては、精進でないことを示すためにこの『生臭物』の代表として『熨斗』を添える用意なったとも言われています。
また、「のし」は延寿に通じるとして『長寿』や『健康』を願って結納品の一品目として贈られてきました。また、この『熨斗鮑』は昔は海産物のなかでも最も貴重な食物でしたので、慶事や祝事の儀式のときに高価な贈答品として贈られてきました。
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