九州地方では関西式結納品目の他に、「品目の中にお茶(御知家)を加えている」という特徴があります。この慣習のため、九州では結納のことを『お茶』と言い、結納が納められる事を『お茶が入った』と言います。
この『御知家』の由来ですが、お茶の木は種から育てるものであり、一度は移植することが可能でも、二度目はほとんど根付かないという特徴があります。これはつまり「貞女は二夫にまみえず」という教えになぞらえて「離縁しませんように」という願いが込められているのです。
また、お茶に含まれる『タンニン』という成分は『タンパク質』と結び付き易い性質があるといわれ、動物性タンパク質の絹などの染めを早めるという働きを持ちます。この事から「相手の家に早く染まりますように」という意味が込められているのです。
この他にもお茶の木は、やせた土であったり、日当たりがすごく悪い場所であったりしても、元気に育ちます。これにより「これから先のお二人の前に立ちはだかる苦難に負けず、力強く暮らすことが出来ますように」という縁起もかつがれているようです。
この時のお茶としてはあまり『良い』お茶は使いません。『おいしいお茶』はよく売れて『出て』いってしまうので、結婚にタブーな『出る』という言葉を避ける為です。この他にも、地方によって特産物などが結納品に含まれることは多々あります。
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