「両親への花束を、ここで渡します。」
披露宴の打ち合わせをしていると、急に新婦があの・・・と口ごもりました。
「両親にするんですよね?普通。」
と新婦が言われます。私は首を横に振りました。
「いいえ、あなたが大切に想われている人にあげてください。」
そういうと、実は彼女、小さい頃から両親が共働きで、高校生くらいまでずっとおじい様おばあ様に育てられていたというのです。なので、彼女にとって両親よりもおじい様おばあ様に感謝したいという気持ちが大きかったようなのです。
「両親に何もあげないっていうのは・・・変ですよね。彼は両親にあげるのに。」
「そうですね・・・」
お二人とも両親もおじい様おばあ様も健在でいらっしゃって、新郎は花束をご両親にあげるのに、新婦は花束を祖父母にあげたい・・・それでは、ゲストの方に「何で?」という憶測をさせてしまいます。そこで、
「おじい様、おばあ様には、お花のコサージュをお配りしたら?」
両親への感謝の花束は、このお二人の場合はやはりご両親にお渡しするほうがよろしいでしょう。ただ、おじい様、おばあ様に何かしたいということでしたので、当日受付で「お二人からの感謝の気持ち」として、挙式中も披露宴中も、ずっと胸にコサージュを付けていていただけば、気持ちが伝わるのではと思ったのです。
さて当日、ご両親の花束はご両親に、その後答礼にはお二人のおじい様おばあ様にもお並び頂きました。その胸には、かわいらしいバラのコサージュが。
「おじいちゃん、おばあちゃん、私の頭のお花と一緒の花にしたんだよ。」
新婦がそう言うと、おばあ様がフフフと笑って、とても嬉しそうでした。
大切な人って、お二人にとって必ずしも『ご両親』だけではありません。おじい様おばあ様、親戚の方、兄弟姉妹・・・。結婚式は「今までの感謝の気持ち」を表現する良い機会でもあります。ご両親だけでなく、みなさんに感謝のプレゼントをされてもいいのですよ。
運営者・お問い合わせ プライバシーポリシー リンク集
Copyright(c) All Rights Reserved.